「法令遵守違反をしないように努めること」は、介護事業所や施設においてとても重要です。法令遵守違反の理由は、意図的なものから、介護職員が無知だったというものまでさまざまです。しかし、介護事業所は、法令遵守違反で閉鎖通告を言い渡されてしまうこともあります。個人個人の責任感を強く持って、自分を守るためにも法令遵守について学んでいきましょう。
法令遵守違反は、介護職員が起こすとはかぎりません。介護事業所は、労働基準法を含む主に5つの法令によって取り決めされています。これらは職員を守るために制定されているものもあります。1つは労働時間が長すぎることです。1か月の残業時間を締結していたのにもかかわらず、タイムカードを早押しさせたり、サービス残業を強制した場合は、事業所として法令遵守違反にあたります。
介護職員やヘルパーは、雇用者として仕方なく行ってしまうかもしれません。これらはすべて「忙しすぎるから」という理由で行われてしまいます。運営側はこうした環境を作らない施設づくりを目指す必要があります。
同じように「忙しい」という理由だけで、消防法で定められた防災訓練を怠ったりするのも法令遵守違反です。介護事業所の時間ごとのスケジュールは国から定められている範囲で認可が得られています。
介護事業所で普段よく見かける行為となっていても、法令遵守違反になっているかもしれません。例えば、精神的な負荷がかかっている介護職員に、過度な業務を与えてしまうとそのストレスの向かう先が利用者に行ってしまう場合もあります。道具や、台をつかって利用者の体の移動を行ったりすることも違反に該当します。